ウイングキットコレクション vol.14
~WW II 複葉機編~
エフトイズ

2. 94式2号水上偵察機

S. 94式水偵 465号機 海軍航空技術廠 無線操縦実験機
1940年 9月末 第1回試験 青森県 陸奥海湾

無線操縦や自動操縦実験に供された真っ赤な塗装の機体。
ドイツ・ジーメンス社製の電気式自動操縦装置を搭載し、
第1回試験では敷設艦「沖島」からカタパルト発進に成功したそうです。

1941年春に館山沖の戦艦「山城」で行われた第2回試験では
合成風力不足から発進は失敗しましたが、
その後の実験で自動操縦装置の有効性は確認され、
6機の94式水偵が無線操縦機に改造されたとのこと。

ただ、無線操縦装置一式の作製には当時の金で 5万円掛かるため
(パイロット養成費は一人 1万円)、コスト面から
これ以上の実用化は見送られたそうです。
その数年後には人間が次々と特攻をするようになるのですが……


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