九六艦戦 空母戦闘機隊の飛行甲板セット
Type96 Carrier Fighter (A5M4)
CARRIER FIGHTER GROUP & FLIGHT DECK SET


SWEETから '18年に発売された、九六艦戦キットの第五弾。
今回は九六艦戦 1機とリフト部飛行甲板のセットで、
ディテールアップ用フォトエッチング・パーツも付属しています。


'18 12/14 製作

空母「瑞鳳」戦闘機隊 CI-106 昭和17年 3月
ZUIHO Fighter Group (CI-106) March 1942


写真の機体の他に、空母「瑞鳳」、「瑞鶴」、「飛龍」、「龍驤」搭載機
5機分のデカールが付属しています。



空母「瑞鳳」や同型艦の「祥鳳」には
太平洋戦争の開戦後も九六艦戦が搭載されていました。
大戦初期は九六艦戦と九七艦攻で、主力艦(戦艦)部隊の
対空&対潜警戒任務を中心に従事していたとのこと。

昭和17年 3月の瑞鳳は瀬戸内海で訓練を行っていたようで、
胴体日の丸の中に描かれた「磯」の文字は、訓練時の識別の為に
搭乗員の名前の頭文字を書いたもののようです。
「磯野 波平」さん とかだったのかな?

また、第3航空戦隊所属の瑞鳳搭載機は、カウリングから胴体両側面に
幅 約30cmの縦通線を赤色 or 黄色で記入していたそうです。
なかなか模型栄えする塗装ですね。

[追記]
この機体、昭和17年 3月27日に母艦への着艦に失敗し、飛行甲板の
前端から艦首に転落したと思われる写真が残されています。



付属のフォトエッチング・パーツとして、
主翼ピトー管、乗降用の手掛×2、3種類の足掛が 6機分付属します。
この手掛、足掛パーツは大スケールのモデルでも
再現されたことが無く、
今回のSWEETの試みは世界初!とのこと。

また、手掛と足掛は同じ形状のものが
零戦や二式水戦にも使われており、
余った部品は流用可能だそうです。

ただ、手掛や足掛パーツは非常に小さくて細かい!
私は手掛を 2個紛失しました……
模型用の拡大ルーペがあると良いかもしれませんね。

老眼に厳しいので、今後のキットでも
こういったパーツが標準の付属品になるのは
チョッと勘弁して欲しいなあ……と思わないでもないです。
(上級者向けの別売り選択パーツとかだったら
何の不満も無いのですけど。)



付属の飛行甲板は「零戦の飛行甲板 (トラ・トラ・トラ!)」の時と
同じパーツですが、甲板用デカールは少し異なっていますね。

また、これは翔鶴級の後部リフト部分を再現したものなので、
本当ならデカールの付属する
空母「瑞鶴」搭載機にしてあげたいところです
(つい、マーキングの派手な機体を作ってしまいました。)。



'20 11/5 製作

空母「瑞鶴」戦闘機隊 EII-160 報國-408 (東京時寶號)
昭和16年 9月頃 大分県 大分基地

ZUIKAKU Fighter Group (EII-160)
September 1941 Oita AB. JAPAN


と、いうことで 「瑞鶴」搭載機も作ってみました。
瑞鳳機に比べると地味?



'21 2/11 製作

空母「龍驤」戦闘機隊 V-112
昭和13年~15年頃 宮崎県 富高基地

RYUJO Fighter Group (V-112)
1938-1940 Miyazaki tomitaka AB. Japan


こちらは機番が中抜きの白文字で記入された、
空母「龍驤」搭載機。
他に、「V-106号機」のデカールも付いています。

ちなみに「世界の傑作機 No.27」のP79に掲載されている
機番「シ?-106」と推測されている事故機の写真は、
この「V-106号機」の「V」が破損したものと考証しているようですね。



['18 12/16 追記]
WEB販売限定で、エッチングパーツの代わりに
ネコ14匹が付属するタイプも発売されました。

私のように 細かいエッチングパーツが苦手な方は、
こちらの製品が良いかもしれませんね。


いっちょんちょん飛行機 トップへ