ウイングキットコレクション vol.1 WWII 日本海軍機 編 エフトイズ
2. 九七式艦攻 九七式3号艦上攻撃機
A. 第12航空隊 中国大陸 昭和14年
昭和14年12月に九七式3号艦攻が制式採用された直後の姿。
戦前の銀色塗装+尾翼の赤色保安塗粧で、
無線アンテナの付いていない機体です。
胴体後部の赤フチ付き白帯は、戦地標識(外征部隊を示す)だそうです。
胴体の日の丸に記入された「8」の数字は この機体のみで
確認された珍しいもので、何の意味かは不明とのこと。
武装は魚雷と800kg爆弾が付属しています。
魚雷を搭載してみましたが、実際には中国大陸での九七艦攻は
陸上爆撃機としての任務のみに終始していました。
また、コクピット横の偵察窓は、
凸モールドの中を黒の水性ペンで塗り潰しています。
A. 空母「加賀」搭載機 昭和16年初頭
こちらは「加賀」搭載機のデカールを貼ったもの。
武装は魚雷パーツを選択しています。
尾翼の部隊符号「VI」は、昭和15年11月〜翌年3月までの
短期間使用されたものです。
この「VI-324」号機は、富士山をバックに飛翔する
美しい姿の写真でも知られています。
B. 空母「翔鶴」搭載機 真珠湾攻撃時 昭和16年12月
まだら状の応急迷彩が施された機体。
ハワイ作戦時の九七艦攻は、艦隊の単冠湾集結時に迷彩されたそうで、
急いだ為か非常に雑なパターンになっています。
胴体側面と垂直尾翼が塗られていないのが この機体の特徴で、
迷彩の色は緑と茶色との説も有るようです。
この作戦で翔鶴艦攻隊は第二波の水平爆撃(陸上攻撃)を
行った為、魚雷や800kg爆弾を搭載していません。
よって武装は無しに しました。