ウイングキットコレクション VS17
エフトイズ
1. 97式艦上攻撃機 11型/12型
エフトイズでは3度目、この金型のモデルでは '13年の
「ウイングキットコレクション vol.12」以来の登場となる97艦攻です。
今回は、大戦後期の12型用にスピナーパーツが追加されています。
プロペラ部品のシャフトが少し長いようなので、
先をカットしてやると カッコ良くなると思います。
あと、カウリングの部品は中を少し削ってやらないと
うまく嵌らないかもしれませんね。
武装として、魚雷と80番(800kg)爆弾が付属。
また、1号艦攻/3号艦攻と11型/12型が混在して記載されていますが、
1942年夏の海軍機名称改訂によるものだそうです。
1-A. 11型 館山海軍航空隊 「タ-320」(報國-268)号機
1942年12月に公開された映画「ハワイ/マレー沖海戦」の
ハワイ作戦シーンに”出演”した機体。
緑色迷彩の1号艦攻なのは厳密には変とはいえ、
ダミーの魚雷を積んだ現役の機体と
本物の搭乗員が撮影されているのは素晴らしいですね。
この映画、真珠湾攻撃の特撮シーンを撮影したのは
特技監督 円谷英二氏とのこと。
他に、佐世保海軍航空隊 「サ-313」号機の
デカールが付属しています。
1-B. 12型 飛龍飛行機隊 「BI-310」号機
第二波 攻撃隊 指揮官 友永丈市 大尉乗機
1942年 6月 ミッドウェー海戦
ミッドウェー海戦で、ミッドウェー島空襲&機動部隊への
第二波攻撃雷撃隊を指揮した友永大尉の乗機です。
飛行隊長機を示す垂直尾翼の黄色いマーキングが特徴的。
他に、赤城飛行隊 「AI-308」号機のデカールが付属しています。
1-C. 97式1号艦上攻撃機 蒼龍飛行機隊 「W-326」号機
1938年 南シナ海
南支作戦支援の為、広東方面の陸上目標を
爆撃している写真が残されている機体です。
日華事変には空母蒼龍、加賀、龍驤所属機が
ごく短期間のみ参加していたとのこと。
この時期の機体は、ほとんどが地上の小目標攻撃用に
6番(60kg)陸用爆弾を搭載していたので、
付属の魚雷、爆弾パーツは付けない仕様としました。
また、この機体はアンテナ支柱が無いように見えるので
こちらの部品も付けていません。
尾翼記号の「W」は蒼龍搭載機の識別符号で、
1937年末~1940年末にかけて使われたそうです。
1-C. 97式1号艦上攻撃機 赤城飛行機隊 「AI-308」号機
1941年 9月頃 鹿児島基地?
真珠湾攻撃作戦に備えて九州各地の飛行場で
猛訓練が行われていた頃の機体のようです。
この時期の赤城艦攻隊は鹿児島基地をベースとしており、
まだ銀色&赤色保安塗粧の1号艦攻を装備していました。
1-D. 12型 第601海軍航空隊
瑞鶴飛行機隊 「312-61」号機 1944年
マリアナ沖海戦参戦直前の瑞鶴攻撃機隊 分隊長機のようで、
ハセガワから この仕様の1/48キットも発売されています。
スピナー付き&カウル付近が垂直塗り分け(想定)なのが特徴とのこと。
他に、隼鷹飛行機隊 「2-1-333」号機のデカールが付属しています。
1-E. 12型 第931海軍航空隊 「KEB303」号機
1945年 4月 鹿児島県鹿屋市 串良基地
磁気探知機を装備した機体で、
垂直尾翼の黄色い斜め帯マークが目印です。
こちらも1943年以降にスピナーが付けられた12型
(解説書に11型とあるのは間違い!)。
胴体横には編隊飛行用の白いランドルト環も描かれていますね。
931空は護衛空母に配備される飛行機隊の訓練や
対潜護衛を行った部隊。
大戦末期には南鹿児島の各基地に集結して
沖縄本土周辺防衛に従事しています。
米軍艦船への夜間雷撃も実施していたとのこと。
他に、第553海軍航空隊 攻撃第252飛行隊
「53-331」号機のデカールが付属しています