陸軍一式戦闘機 隼一型 飛行第11戦隊 イナズマ部隊
ARMY TYPE 1 FIGHTER HAYABUSA (Ki-43-1)
11th Hiko Sentai (RABAUL)
隼一型のデカール換えキット。
数字の11と電光を組み合せた戦隊マークで
「稲妻(イナズマ)部隊」と呼ばれた
飛行第11戦隊の機体をラインナップしています。
第1～第3中隊のイナズマ戦隊マークは それぞれ2機分ずつ
入っています(第1中隊のマークは太いタイプのもの×2も有り。)。
日の丸の赤色は前作「隼一型 加藤隼戦闘隊」の
訂正マークに近い、赤みの濃い色調ですね。
飛行第11戦隊は1942年 8月から隼へ機種改変し、
10月中旬からビルマ航空戦に参戦。
12月18日には海軍の要請でラバウルへも進出して
翌年の6月まで連合軍と激しく戦いました。
'21 12/22 製作
飛行第11戦隊 第1中隊 蛇行迷彩塗装機
1942年12月～1943年 ラバウル西飛行場/ニューギニア・ラエ
Meandering camouflage 1st Chutai
December 1942 - May 1943
Rabaul (Vunakanau) / NE New Guinea Lae
第1中隊に見られた蛇行迷彩の機体。
1995年にニュージーランドで復元された機体(一型丙の製造番号
650号機)にも、このような迷彩パターンが施されていました。
実機の写真を見ると茶色が結構明るく見えるので、
上面緑色をMr. #340(フィールドグリーンFS34097)＆
茶色をMr. ＃21(ミドルストーン)で塗りわけてみました。
チョッと、茶色が明るすぎたかな……
垂直尾翼の白い稲妻は、蛇行迷彩の機体では
他中隊と比べて若干太く書かれているそうです。
キットには通常の太さのマークもセットされています。
飛行第11戦隊長 杉浦勝次 少佐機 (蛇行迷彩塗装機)
1942年12月～1943年 3月 ラバウル西飛行場/ニューギニア・ラエ
Major Katsuji Sugiura 11th Sentai commander (Meandering camouflage)
December 1942 - March 1943
Rabaul (Vunakanau) / NE New Guinea Lae
杉浦 戦隊長の機体は写真が残されていないのですが、
伝承では白、赤、黄の3色の中隊色のイナズマを
2重に束ねた派手な戦隊マークだったとのこと。
蛇行迷彩塗装はラバウルに進出した17年12月の
空母搭載前に塗装されたと谷口正義氏の記述が有り、
ラバウルでは こういった迷彩機が多く存在したと推測されるそうです。
編隊飛行中の蛇行迷彩機の写真を見ると、パターンが機体ごとに
まちまちに見える為、フィーリングで適当に塗り分けてみました。
杉浦 戦隊長機は、ビルマ・ミンガラドン基地にいた当時の
上面緑一色迷彩のものも作ることが可能で、
垂直尾翼マークも 2機分が入っています。
飛行第11戦隊 本部付き副戦隊長 谷口正義 少佐機
1942年12月～1943年 5月 ラバウル・西飛行場/ニューギニア・ラエ
Major Masayoshi Taniguchi 11th Sentai vice-commander
December 1942 - May 1943
Rabaul (Vunakanau) and NE New Guinea Lae
谷口氏の手記に描かれた自筆イラストを参考に
再現したマーキングの機体。
上面緑一色迷彩に、第2中隊長時代の赤い稲妻と
副戦隊長標識の白帯2本が付いています。
飛行第11戦隊 第3中隊長 藤田重郎 大尉機 (推定)
1944年 3月 ニューブリテン島ツルブにて米軍に捕獲された機体
Capt. Jyurou Fujita 3rd Chutai Leader
U.S. captured at Cape Gloucester New Britain Is.
1943年 1月中旬に補充された隼一型16機のうちの1つと
推測される機体とのこと。
主翼日の丸のサイズが大きく描かれているのが特徴です。
このキット、パーツ精度が凄いので
塗装を行ってから水平尾翼を付けることも可能。
この方が機体上下面の塗り分けが行いやすいですね。
藤田幸久氏の箱絵は、色違いで 2種類が存在。
NASAちゃんの服、スカート、ブーツなどが色違いな他に、
エプロンの猫マークに目が有るものと無いものがあって
「まちがいさがしクイズ」みたいですね。
ちなみにSWEETの通販サイト「SWEET STORE」では、箱絵色を
『ピンクブラウス』と『黄色ブラウス』で選択して買うことが出来ます。
う～ん、商売上手なのかな？