ウイングキットコレクション vol.3 WW II 日陸・日海・米機編
エフトイズ
1. 3式戦闘機 飛燕一型
A. 飛燕一型丙 飛行第244戦隊 戦隊長 小林照彦 大尉機
昭和19年12月〜昭和20年 1月 東京都・調布基地
こちらは、主翼に搭載した 20mmマウザー砲が突き出ている丙型の飛燕。
カラフルなカラーリングの機体で有名な小林 大尉が、
昭和19年11月に着任してから主に使用した295号機です。
この機体は、昭和19年12月に震天制空隊が編成された際に垂直尾翼が赤く塗られ、
翌年 1月27日にB-29に体当たりして失われています(小林大尉は生還)。
最終時には、コクピット横にB-29の撃墜マーク 5個が記入されていたとのこと。
B. 飛燕一型丙 第39教育飛行隊 田畑巌 曹長機
昭和20年 3月 千葉県・横芝基地
これも丙型の機体で、上面濃緑色迷彩です。
教育飛行隊は搭乗員の訓練が主任務ですが、
本土空襲の際には防空戦闘にも参加したそうです。
モデルでは省略されていますが、コクピット横には小型機×2機撃墜&
B-29×2機撃破のスコアマークが描かれていたそうです。
垂直尾翼の飛行隊マークは、「39」を図案化したものとのこと。
この機体のみ、機番換え用の数字デカールが付属しています。
C. 飛燕一型乙 飛行第244戦隊 板垣政雄 伍長 乗機
こちらは翼内機銃が 12.7mmの乙型。
モデルでも ちゃんと機銃パーツが切り落とされています。
この飛行第244戦隊 73号機も震天制空隊として出撃した機体で、
2度の対B-29体当たりから奇跡的に生還した板垣伍長の乗機です。
今回の飛燕、コクピットは なかなか面白い造形ですが、
キャノピーの透明度が あまり良くないのは損をしていますね。
また、キャノピーパーツの座りが悪くて取り付けにくいのも欠点ですね。
液冷エンジン搭載機での組み立てのコツとして、
プロペラは一番最初にシャフトに付けてしまって遊びを調整しておくと、
グラグラしなくなって良いようです。