ウイングキットコレクション18 幻の傑作機
エフトイズ

2. 三式戦闘機 飛燕 II型改   KAWASAKI KI-61-II KAI


飛燕 II型改は このスケールではインジェクションキット、
食玩を通じて初のモデル化です。
というか、この機種が出たのが純粋に凄いと思う。


2-A. 陸軍航空審査部 飛行実験部 試作17号機(飛燕6117号機)
1945年 福生飛行場


こちらはファストバック型(角型)風防を装備したタイプで、
試作型とか初期生産型とも呼ばれるようです。



2-A. 飛燕6117号機 神戸ポートターミナル展示機
2016年 10月15日~11月3日


飛燕6117号機は、現在もオリジナルの外形を保っている
飛燕の機体として世界唯一のもの。

終戦時、福生飛行場で米軍が接収

横田キャンプで戦利品として展示

1953年12月、講和条約発効と共に日本に返還

日比谷公園など各地の博覧会や遊園地をドサ回り展示

三鷹の運輸省技術研究所倉庫に保管

1962年12月~翌年3月にかけて米軍立川基地にて修復

航空自衛隊岐阜基地にて保管

1986年から南九州市の知覧特攻平和会館にて展示

2015年9月~翌年10月にかけて川崎重工岐阜工場にて修復

神戸ポートターミナルにて展示

現在は、かかみがはら航空宇宙科学博物館にて展示
と、様々な経歴を重ねてきています。

垂直尾翼の機体番号を貼らない+増槽を付けないでおくと、
この神戸での展示機の姿を作ることが可能。
2015年の復元作業で機体全体の塗膜が剥がされて無塗装となり、
マーキングはラッピングにて再現されていたそうです。
現在の かかみがはら展示機は完全な無塗装銀のままなので、
こちらを作る時はリペイントが要りますね。



2-A. 陸軍航空審査部 飛行実験部 試作26号機 (想定)


こちらは想定マーキングの26号機。



2-A. 飛行第55戦隊 18号機(仮想)


終戦直前に中京地区や阪神地区の防空に携わった頃の
姿を想定したものでしょうか。
飛行第55戦隊は II型改の飛燕が配備された部隊の一つ
のようですが、(仮想)とあるのはファストバック型は
実戦配備されていないだろうということなのかな?



2-B. 飛行第56戦隊 075号機


こちらは水滴型(涙滴型)風防を装備したタイプで、
量産型とか後期生産型とも呼ばれるとのこと。

飛行第56戦隊も II型改の飛燕が配備された部隊の一つのようで、
実機の写真が存在するみたいです。



2-B. 飛行第18戦隊 52号機(仮想)


飛行第18戦隊は、五式戦が配備されて東京防空に従事していた
部隊ですので、II型改の飛燕も似合う気がします。

他に、飛行第56戦隊 049号機(想定)の
デカールが付属しています。



2-C. 飛行第55戦隊 43号機(想定)


こちらも水滴風防型の機体。
2-B.のモデルよりも上面迷彩の緑色が鮮やかです。

前述の通り、飛行第55戦隊は II型改の配備部隊のようですが、
実機の写真が無いので(想定)ということみたいです。

デカール貼付指定では尾翼の部隊マークは
黄色の第3中隊仕様になっていますが、
私は間違えて赤色(第2中隊)のものを貼ってしまった!
まあ、想定マーキングなので これでも いいのだ。

他に、飛行第55戦隊 55号機(想定)と
飛行第17戦隊 所属機(仮想)のデカールが付属しています。



2-D. 陸軍航空審査部 飛行実験部 34号機


こちらも水滴風防型で全面銀色の機体。
陸軍審査部所属を示す機体番号「34」が尾翼に描かれています。

他に、飛行第244戦隊 30号機(仮想)と
飛行第18戦隊 84号機(仮想)のデカールが付属しています。


いっちょんちょん飛行機 トップへ