ソビエト シュトルモビク IL-2 1941年型
SOVIET STORMOVIK IL-2 (mod. 1941)
'11 5/6 製作
'11年の新キット。
……にしては、動翼部のみの筋彫りで表面がツルツルなことや、
部品数が13個と極端に少ないスナップキットなこと、キャノピーが塊状の
透明パーツでコクピット内が再現されていないことなどから
30年ほど前のミツワ、イッコー、クラウン製品に似た味わいがあります。
どうやら、ズベズダが発売したシミュレーションボードゲーム
(まだ有ったんですね!)「Operation Barbarossa 1941」の
駒として使用する為の製品のようで、
地図版のヘックスに大きさと形を合わせたスタンドが付属しています。
さすが21世紀のキットだけあり、パーツの合わせは非常に良好。
ピトー管や機銃も細く、今回は真鍮線に交換していません。
ただ、材質が妙に粘り気の多いABS系のプラスチックのようで、
表面を削ると毛羽立ちしやすい特徴があるのには注意。
一応、接着剤や塗料は普通に使えましたが……
飛行姿勢と着地姿勢が選択可能。
また、デカールはソ連軍の国籍マークと数字のみという
シンプルなもので、この辺も昔のキットっぽい所です。
塗装図も無いので、
箱絵を参考に適当に塗装&デカールを貼りました。
ウイングクラブコレクション L Pt.4(写真奥左) &
エフトイズのWWII ウォーバードコレクション(写真奥右)と比較。
従来の食玩2種(複座のIL-2m3型)と異なり、今回のキットは
このスケール初となる単座のIL-2初期型であり、貴重な存在です。
主翼前縁が直線的で後部銃座が無い初期型の機体の
特徴が きちんと再現されているのはgood。
価格も399円と輸入キットとしては割と安いですし、
パーツ状態での見た目よりは意外と悪くないかも? とも思います。