ウイングキットコレクション VS13
エフトイズ

2. MiG-21F


MiG-21の初期型では決定版といえる、
作り易くて良い出来のモデルです。



2-A. J-7 中国人民解放軍 空軍 第19連隊


殲撃 7型 I とも呼ばれる、中国版MiG-21 F-13の最初のタイプ。

中国は1961年にMiG-21 F-13のライセンス生産について
旧ソ連と合意しましたが、後の中ソ対立で
ソ連人技術者が引き上げてしまい、図面を頼りに独自で生産。
様々な改良を加えたサブタイプも開発し、輸出もしています。

J-7では垂直尾翼基部にドラッグシュートが増設されているようですが、
この時点で改造されているかどうか、私には良く分かりませんでした。
[追記]
J-7の初期型は、MiG-21 F-13型と区別できる外形の差は無いそうです。
(世界の傑作機 No.76より)

他に、MiG-21 F-13の
ソ連空軍 第32護衛戦闘機 航空連隊 所属機と
ベトナム人民防空・空軍 第921戦闘機連隊 所属機の
デカールが付属しています。



2-B. MiG-21 F-13 東ドイツ空軍 第47戦術偵察飛行隊


F-13型は東西ドイツ統一前の冷戦期に使用されていたようです。



2-B. YF-110B アメリカ空軍 第4477試験評価飛行隊
「赤の84」 1986年?


米空軍が極秘裏に入手したソ連戦闘機で編成された
テスト部隊にて使用された機体のとのこと。
この部隊には複数のMiG-21が存在しており、無塗装銀に
米軍国籍マークが描かれた機体なんかも有ったようです。

一応、付属のAA-2 アトールAAMは切り離してみました。



2-D. MiG-21 F-13R ブルガリア人民空軍 第26偵察航空連隊


ブルガリアがMiG-21 F-13を偵察型に改造したタイプだそうです。
AAMの運用能力が残っていたかは よく分かりません……

主翼上面に国籍マークが無いのがチョッと面白いかも。

他に、MiG-21 F-13 エジプト空軍 第102航空旅団
所属機のデカールが付属しています。



2-E. MiG-21 F-13 シリア・アラブ空軍 第67飛行隊


ソ連から購入された機体で、F-13型は第三次中東戦争の頃の
シリア空軍の主力戦闘機だったそうです。

他に、エジプト空軍 第26飛行隊 所属機の
デカールが付属しています。



「70年代ジェット機コレクション」のMiG-21 bis(写真右)と比較。
今回のモデル(F-13型)の方が、ショックコーンが小型で
機首も短いので、少し小さく見えますね。

モデルの寸法を測定したところ、
・F-13型は全幅 約1/144、全長 約1/154 全長 約1/147。
・bis型は全幅 約1/144、全長 約 1/141。
と、実際にスケールも小さいようです。
と、どちらも ほぼ正確なスケールのようです。


[注]
「ウイングキットコレクション VS13」付属の解説書には、
『全長 : 15.58m』と書かれていますが、
これは たぶんピトー管込みの数値。
「ウィキペディア」によると、F-13型&bis型 共に
全長は14.10mと記述されています。

ショックコーンの大きさが これだけ違って、全長が同じなの?
と疑問に思わないでもないんですが……


['21年 追記]

「世界の傑作機 No.76」によると、プローブを含まない全長は
F-13型で 13.46m & bis型で 14.1mと記述されており、
どうも「ウィキペディア」の数値が間違っているようです。


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