ウイングキットコレクション VS18
エフトイズ

2. ミラージュIII   Dassault Mirage III


このスケールのミラージュIII は、組みにくいマークワン モデルの
インジェクションキット以外は有志のガレージキットしか
今まで無かったのは本当に不思議でした。
私は このサイトを初めてから ずっと
ミラージュIII の食玩モデル化を待っていたのだ!

今回は多用途タイプ(戦闘攻撃タイプ)のE型がモデル化。
付属のAAMはマトラR.550ではなく、サイドワインダーのようです。

組み方によってはコクピット部品がキャノピーと干渉するようなので、
少し先を削っておくと良いかもしれません。
あと、ピトー管は折れないか不安になるぐらい細くてカッコ良い!


2-A. ミラージュ III E フランス空軍 第3戦闘航空団 第2飛行隊
”シャンパーニュ”


全面銀色の機体。
モデルの塗色が かなり輝きの強い銀なので、
リタッチをMr. カラーのNo.8 シルバーで行うと
コントラストが強くて目立ってしまいました。
もう少し考えた方が良かった!

このフランス空軍仕様は、機首下面にドップラー航法レーダー
(別パーツで用意されています。)を搭載している機体です。



2-A. ミラージュ III S スイス空軍 第17飛行隊 ”ファルケン”
パイエルヌ基地


スイス空軍のミラージュ III S はノックダウン生産によるもの。
機体はE型に準じますが、ウエポン・システムが
全面的に変更されたスイス独自のモデルだそうです。

ドップラー航法レーダーのフェアリングが無いのも
外見上の特徴ですね。



2-B. ミラージュ III EE スペイン空軍 第11戦闘航空団
第101飛行隊 C.11-2号機 マニセス基地 1970~71年


二色迷彩のスペイン空軍の機体です。
スペイン空軍では '70年 4月に III EE型の受領を開始し、
6月にはバレンシア近郊マニセス基地の第101飛行隊に配備。
同飛行隊では '92年まで使用されました。

ただ、第101飛行隊は早くも翌年に
第111飛行隊と改称されてしまっています。



2-B. ミラージュ III E フランス空軍
第3戦闘航空団 第3飛行隊 ”アルデンヌ”


こちらはフランス空軍の二色迷彩の機体。

第3飛行隊は '94年 5月までミラージュ III Eを使用した
最後のミラージュIII部隊です。
垂直尾翼には飛行隊マークの猪の頭が描かれています。

この機体には胴体背部前方のアンテナが付いているのに注意!
また、インテークの赤いデカールは曲面に合いにくいので、
ドライヤー等で温めてやると貼りやすいかもしれません。



2-C. ミラージュ5EAD アブダビ首長国空軍 シャヒーンI 飛行隊
505号機 シャルジャ国際空港


ミラージュ5E型は「5」のナンバーが付いていますが、
III E型に準ずる全天候戦闘爆撃機タイプとのことです。
同じアブダビ空軍ではミラージュ5ファミリーの5AD型
使用されており、チョッと紛らわしいですね。



2-C. ミラージュ5EAD アブダビ首長国空軍 シャヒーンI 飛行隊
502号機 シャルジャ国際空港


こちらは機番違いの機体。
同空軍では 1977年に14機の5EAD型が配備され、
全機がシャヒーンI 飛行隊で使用されていたそうです。



2-D. ミラージュ III EA パキスタン空軍 戦闘指揮官学校
ミラージュ飛行隊 ”スカイボルツ” 554号機


'23年現在、唯一のミラージュIII 運用国となった、
パキスタン空軍の機体です。

パキスタン空軍向けの機体は「III EP」型という名称が
付けられており、「III EA」型という名で
呼ばれていたのはアルゼンチン空軍向け仕様です。
ただ、どうもパキスタンではオーストラリア空軍から購入した
「III O」型を 「III EA」型と呼称していたみたいです
(よくわかりません。調べきれなかった!)。



2-D. ミラージュ III EA パキスタン空軍
第7飛行隊 ”バンディッツ” 525号機


こちらはマーキングがロービジ仕様の機体。

この525号機は、胴体右側に給油プローブが付いた写真が
イカロス出版の「戦闘機年鑑 2015-2016」に載っていました。
III O型に近代化改修を行った「ミラージュ III O ROSE I」と
呼ばれるタイプになっているのかもしれません。



飛行姿勢用のスタンドは、ミラージュ専用の
ジャストサイズのものが付属しています。


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