ウイングキットコレクション VS10
エフトイズ
2. TBF/TBM-1C/3 アベンジャー
天山と違って、このスケールでは旧クラウンの古いキットと
「ウイングクラブコレクション L」のTBM-3 ぐらいしかモデルが無かったアベンジャーです。
TBF/TBM-1CとTBM-3でカウリング部品が作り分けられているのはgood!
旧クラウン(ミニクラフト)のキットは「TBF-1」と表記されていましたが、
カウリングのパーツを見るとTBM-3のようなので、
TBF/TBM-1C型がモデル化されるのは このスケール初ですね。
◇その他、気付いたことなど
・胴体側面窓や後部下方銃座窓は透明パーツで再現。(これはWCC Lと同じ)
・でも、後部下方銃座窓は何故か未塗装。
・後部銃塔は接着しなければ回転させることが可能。(good!)
・爆弾庫扉は開閉選択式で、搭載する魚雷パーツも付属。
・胴体後部のドーサルフィンは微妙に曲がっているので、直線に修正するとカッコ良い。
・ピトー管は主翼と一体成型で、結構ゴツい。(私は削って細くしました。)
・パーツ数が多くハメ合わせが結構キツイので、組み立てに注意!
・トライカラー迷彩の塗り分けが微妙に実機と異なるので、修正しようとすると大変。
(私は諦めました……)
2-A. TBM-1C アメリカ海軍 第20雷撃飛行隊
CV-6 空母エンタープライズ 所属機
こちらはTBM-1C型で、トライカラー迷彩の機体。
殊勲の「ビッグE」として有名な空母エンタープライズ搭載機で、
この部隊はレイテ沖海戦の戦艦武蔵攻撃にも参加しています。
他に、第18雷撃飛行隊 CV-11 空母イントレピッド 所属機と
第14雷撃飛行隊 CV-18 空母ワスプ 所属機のデカールが付属しています。
2-B. TBM-3 アメリカ海軍 第94混成飛行隊
CVE-84 護衛空母シャムロック・ベイ 所属機
1945年 4~6月 沖縄上陸作戦時
こちらはTBM-3型で、全面シーブルー塗装の機体。
方向舵上面のクローバーとアイリッシュ・パイプのマークは、
1945年 2~6月の期間に識別標識として描かれていたそうです。
VC-94は18機のFM-2 ワイルドキャットと 12機のTBM-3から成り、
シャムロック・ベイは沖縄作戦でCVE-91 マカッサーストレイトと TG50.8部隊を編成して
空中哨戒や地上支援任務に就いていたとのこと。
また、キャノピー右下に55個の爆弾で
出撃マークが描かれているのも この機体の特徴です。
他に、第82雷撃飛行隊 CV-20 空母ベニントン 所属機と
第85雷撃飛行隊 CV-38 空母シャングリ=ラ 所属機のデカールが付属しています。
2-C. TBM-3 アメリカ海軍 第6雷撃飛行隊
CV-19 空母ハンコック 15番機 1945年 3月27日
こちらはトライカラー迷彩の機体。
エンジン出力が強化されたTBM-3型は全てGM社で生産が行われたため、
TBF-3という機体は試作機しか存在しないそうです。
そんなTBM-3型がアベンジャーの最多量産型というのも興味深いですね。
この機体は方向舵を予備の機体から流用して取り付けているため、
垂直尾翼が妙なマーキングになっているそうです。
本来なら斜めの白帯は方向舵まで かかっているはずとのこと。
他に、第17雷撃飛行隊 CV-12 空母ホーネット 所属機と
第84雷撃飛行隊 CV-17 空母バンカー・ヒル 所属機のデカールが付属しています。
2-D. TBM-1C アメリカ海軍 第13混成飛行隊 護衛空母ガダルカナル 所属機
ダークガルグレーと白の迷彩で、「スキーム II」と呼ばれた対潜哨戒塗装。
アベンジャーを搭載した護衛空母は大西洋方面でUボート対策にも活躍し、
ガダルカナルも U-505を捕獲する殊勲を上げているとのこと。
この機体は、機首両側に猿のような謎の動物が描かれているのも面白いですね。
他に、第42混成飛行隊 CVE-19 護衛空母ボーグ 所属機と
第36混成飛行隊 CVE-13 護衛空母コア 所属機のデカールが付属しています。
2-E. TBF-1C ニュージーランド空軍 第30飛行隊 NZ2540号機
1944年 3~5月
1943年 9月~1944年 2月にかけて 42機供与された TBF-1C型の一つ。
実機は、陸上基地で活動するために尾輪が大型化されているそうです。
他に、同飛行隊 NZ2510号機(ラウンデルに赤丸が有るタイプ)のデカールが付属しています。