ウイングキットコレクション VS18
エフトイズ

1. F-5E タイガーII


今回のモデルは、通常ノーズとシャークノーズが
選択出来るようになっています。
通常ノーズ型は、このスケールではチョッと作りにくい
ドラゴンのインジェクションキットと
現在は入手困難なデメテルの食玩「エリア88 Act1」のみ。
シャークノーズ型は、'07年の「アクロチームコレクション2」以来の
登場になりますね。

インテークのパーツと主翼の間に少し隙間が出来るようですが、
取り付け穴を少し広げて調整してやると
多少は気にならなくなるかもしれません。


1-A. アメリカ空軍 第26仮想敵飛行隊 司令機


1980年代まで米空軍アグレッサー部隊で使用されていた頃の機体。
機首には「26TH AGGRESSOR COMMANDER」と描かれています。

こちらは全面銀色の通常ノーズの機体。
モデルにはAN/ALR-46 RHAWS受信アンテナの突起が
機首と尾部の左右両側にモールドされているので、
これを削り落としてからリタッチしています。



1-A. マレーシア空軍 第12飛行隊(ライトニング) バターワース基地


国籍マークが四角形の旧マーキング。
F-5Eが配備された1982年頃の姿のようです。

こちらも通常ノーズの機体。



1-B. アメリカ海軍 第13混成戦闘飛行隊 ”ファイティング・セインツ”
162307号機 「赤の25」


こちらは全面黒塗装された海軍アドバーサリー部隊
(箱裏には「アメリカ空軍」とあるが、これは間違い。)の機体です。

プラッツのキットにも同じVFC-13の黒い機体がありましたが
そちらはシャークノーズのF-5Nで、
今回は通常ノーズのF-5Eがセレクトされています。



1-B. アメリカ海軍 第13混成戦闘飛行隊 ”ファイティング・セインツ”
162307号機 「赤の06」


こちらは機番は上と同じで、機首の数字だけが異なっています。
何か運用上の理由が有ったのでしょうか。

ちなみに、付属の解説文には このVFC-13の黒い機体が
映画『トップガン』でMiG-28として登場するとあり、
同様の記述がウィキペディアなどにも書かれています。
でも、映画は1986年製作、VFC-13でF-5が使用されるのは
1996年からと時期が全然合わないんですが、ホントなの?



1-C. オーストリア空軍 第2飛行隊 J-3052号機


シャークノーズの機体。
胴体背部のILSブレードアンテナ(アンテナ13)と
下部ディスペンサー(パーツ15)を付ける指定になっています。

オーストリア空軍ではスイスからリースされた
F-5Eを使用していたことが有ったそうです。
塗装や機番も元のままで使われていますね。



1-C. スイス空軍 第1飛行隊 J-3067号機


スイス空軍のシャークノーズ機は「アクロチームコレクション2」でも
ラインナップされていましたが、今回は機番が異なっています。



1-D. アメリカ空軍 第425戦術戦闘訓練飛行隊
”フリーダム・ファイターズ” 73-0870号機
アリゾナ州 ウィリアムズAFB 1974年


425TFTSは外国人パイロットと整備員の訓練を
担当する転換訓練部隊。

アジアマイナースキーム(ベトナム迷彩)が施されて
南ベトナム空軍パイロットの訓練に
使用されていた頃の姿のようです。
F-5Eの配備は1973年 4月で、1974年には
テイルコードが「LA」に変更されているとのこと。

この機体は、1974年の停戦期間中に南ベトナムに
全部で120機が駆け込み供与されたうちの 1機だそうです。

こちらも通常ノーズの機体。



1-D. 台湾空軍  第7大隊 第46戦術戦闘飛行隊
80-0319/5298号機 台東基地


台湾のF-5Eはライセンス生産によるものだそうで、
1980年代の中頃から近代化改修も行われているとのこと。

この機体も改修後のようで、胴体下部のチャフ/フレアー・
ディスペンサーを付ける指定になっている他、
機首と尾部のAN/ALR-46アンテナも有るみたいです。
また、特に指定は無いですが、
機首もシャークノーズになっているようです。

第46戦術戦闘飛行隊は独立第46中隊とも呼ばれる
台湾空軍のアグレッサー飛行隊。
垂直尾翼には同飛行隊のマーク
(青円に赤星、黄色の照星、白のミグ)が描かれています。



1-E. イラン・イスラム共和国空軍 第21戦術戦闘飛行隊


イスラム革命後(IRIAF)の機体です。
革命後はアメリカからの支援が停止しましたが、
イスラエルから部品が供給されていたとのこと。



1-E. エチオピア空軍 第9飛行隊 426号機(仮想?)


1974年 9月のエチオピアでの軍事クーデターにより、
引き渡しが停止された時の写真が残されているうちの 1機。
実機は米軍に引き取られ、クラーク基地に配備されたそうです。
(実際にエチオピアで使用されたのは417~424号機の8機のみ。)

また、五芒星の国籍マークが使用されていたのは
1996~2000年代とのことですので、
実機配備されたことを想定した仮想マーキングでしょうか?


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